2026.07 内分泌

食べているのに痩せる。
ダイエットしても痩せない。

〜その変化、甲状腺からのSOSかもしれません〜

🐾 突然ですが、クイズです

次の2つ、実は "同じ場所" の不調が原因かもしれません。どこでしょう?

🐶「ダイエットしても、なかなか痩せない…」
🐱「たくさん食べているのに、どんどん痩せていく…」

① 胃腸 ② 甲状腺(こうじょうせん) ③ 気のせい

正解は…② 甲状腺です。

「うちの子は年のせいかな」で見過ごされがちですが、この "正反対の変化"、どちらも甲状腺ホルモンの異常が関係していることがあるんです。

甲状腺ホルモンって、何をしているの?

甲状腺ホルモンは、体の新陳代謝(しんちんたいしゃ)を活発にする "アクセル役" のホルモン。血液にのって全身に届き、体をちょうどいいペースで動かしてくれています。

このアクセルが弱くなりすぎても、効きすぎても、体はうまく働かなくなります。そして——犬と猫では、出やすいトラブルが逆なんです。

犬に多い「甲状腺機能低下症」=アクセルが弱くなる

甲状腺ホルモンが足りなくなり、代謝がゆっくりに。およそ500頭に1頭のワンちゃんに起こるといわれます。

こんなサインに注意

若いワンちゃんなら気づきやすいのですが、シニアになると「年のせい」と思われて発見が遅れがちです。

猫に多い「甲状腺機能亢進症」=アクセルが効きすぎる

反対に、甲状腺ホルモンが出すぎて代謝が過剰に。8歳以上の猫の約4%に起こるとされ、シニア猫にとても多い病気です。

こんなサインに注意

「年をとっても元気でよく食べる、いい子」と思っているうちに進行し、気づかないまま心臓病・高血圧・腎臓病を併発してしまうこともあります。

いちばんの落とし穴は「ゆっくり進む」こと

甲状腺の病気は、症状が少しずつ現れます。だから毎日一緒に暮らしているほど、かえって変化に気づきにくいのです。

「元気がなくなってきた」「なんだか痩せた・太った」——その小さな変化が、体からのSOSかもしれません。

早期発見の第一歩は「体重」です

甲状腺の異常は、体重の変化としてあらわれやすいサインのひとつ。だからこそ、定期的に体重を測っておくことが早期発見にとても役立ちます。

当院では、来院のたびに必ず体重を測定しています。「前回より減っている/増えている」という記録が、病気の早期のサインを見つける手がかりになります。

体重測定だけなら、看護師が無料でお受けします

「なんだか痩せた気がする」「最近元気がないかも」——そんなときは、体重を測りに来るだけでもかまいません。ご予約なしでお立ち寄りいただけます。

※院長の診察・ご相談は別途診察料がかかります。診察をご希望の場合は予約制ですので、事前にご連絡ください。

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最後に

甲状腺の病気は、犬にも猫にも起こります。そしてどちらも、血液検査で調べることができ、早く見つけて治療を始めれば元気を取り戻せることの多い病気です。

「これって年のせい?それとも…?」気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。

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